2006年02月15日

2. わがまま型(1)

わがまま型が育つパターン

↓ ↓

立ち直る道


当塾では『自主学習能力の育成』という指導目標をかかげ、毎日の学習指導を通じて、その実現を目ざしいます。
そして、その具体的な第一歩のステップとして、『態度育成』つまり自主的で積極的な学習態度の育成こそが学習の基本であると考えています。

人がとるさまざまな態度や行動は、その人が意識するしないにかかわらず、その人のそれまでの人間関係が大きく影響をしています。中でも特に、生まれてすぐに接し、生命をゆだねる父母とその家族の人間関係が非常に大きな影響を与えます。

家族を中心とする人間関係がその人の他人や社会に対する態度の原型を作り、態度が性格をつくり、性格が能力の発揮に影響を与えます。もちろん人間の態度や性格、行動は一生固定したものではないということは述べておきますが。

そこで親子のさまざまなタイプを通して、父母を中心とした人間関係とそれが性格や能力に与える影響について考えてみましょう。ここではそれぞれのタイプを大まかに次の7つに分けました。

(1)甘やかされ型
(2)わがまま型
(3)無気力型
(4)反抗型
(5)無知型
(6)我流型
(7)自立型


過保護的な人間関係から育つ甘やかされ型について述べました。
今回は同じ過保護の中で育つわがまま型です。

わがまま型が生まれるパターン


家庭で 
B君はある家庭の長男(一人っ子)として生まれました。お父さんは小さいながら建設関係の会社を経営しています。B君が生まれたのは、ちょうどバブル景気の真っ最中で、お金はあるが両親ともに仕事で忙しく、B君はいつもお手伝いさんに世話をしてもらっていました。

一人しかいない跡取りなので、大切な「坊ちゃん」として、周囲からはれ物にさわるようにして育てられました。
本人が何か欲しいもの、したいことがあると駄々をこねます。駄々をこね続けていると、無茶なことでも、周りが根負けしてそれを許してくれます。

両親も仕事でB君と接する時間がないことを負い目に思っており、子どもの要求にはできるだけこたえてあげたいと思っていました。幸か不幸かバブル景気でお金は十分あります。たまに時間がとれると猫かわいがりします。

また出入りの職人さんたちも仕事の関係から、ことあるごとにB君をかわいがりますし、お陰でB君の周りには小さい頃から、おもちゃがあふれていました。テ○○○ベアという有名な(高価な)クマのぬいぐるみだけでも10個もありました。

それでもというか、それだからというか、B君は満足せず、新しいおもちゃを見るたび「あれ買って、これ買って!」と周りにおねだりします。
「同じものが家にあるから」と言っても、「この次買ってあげるから、今日は我慢しようね。」と言ってもききません。

どんなに言葉で説明しても理解出来ないか、理解しても我慢できないのです。訓練ができていない犬や猫がえさを見つけたときと同じです。「待て!」ができません。小さいときから頭の働きが良い子なのに、こういうときだけはまるで言葉が通じない動物と同じです。

一度欲しいと思ったものは、そのときその場で手に入れないと気がすまないので、これを「今、ここで」思考と呼びます。言葉を持たない動物が、時間や空間を越えて考えることができないこととよく似ています。

3歳の時には、すでにデパートのおもちゃ売り場で仰向けになって、大声を出し手足をバタバタさせる高等戦術も身につけました。これを続けていると、最後にはお母さんが根負けしておもちゃを買ってくれるのです。泣き叫ぶしぐさは、経験とともに上手に大げさになっていきました。主演男優賞ものの演技です。

こんな中で、本人は次第に『自分の望むことは強く主張し続けると、最後はまわりがそれを認めてくれる。母親には「仰向けバタバタ泣き叫び」が一番効果がある。』という考えを持つようになりました。何か困った問題があると人に押しつけます。すると、人がしぶしぶそれをやってくれるのです。
こうしてB君は、
『問題があったら人を利用して解決する』というやり方を身につけていきました。


わがまま型が強化されるパターン


学校で
幼児期を過ぎると学校へ行くことになります。学校では今までと違い、異なった環境で育った多くの子どもとの集団の付き合いが始まります。
普通は、他の子どもたちとの付き合いの中で、わがままは許されないということに気づき、次第に性格がなおってくるのですが、B君はどうだったでしょう。

B君の学校の担任は、子どもの自主性を尊重するという名のもとに、子どもの勝手な行動を大目に見るという傾向のある先生でした。

そういう中で、B君は、授業中の私語や立ち歩きなど勝手な行動をとります。ここでも訓練ができていない犬と同じです。あまりに目に余る時はさすがに担任の先生も注意するのですが、そのときだけ少しおとなしくなりますが、すぐ同じ行動をとります。

我慢したり人から指示されたりするのが耐えられないのです。勉強のやり方でも、先生の指導に従わず自分勝手です。それでも生まれつき結構機転がききましたから、小学生のうちは成績はそれほど悪くはありませんでした。

グループで行動するする場合、人と意見が違う場合が良くあります。そういう時B君は、みんなを強引に自分の都合の良い方向に引っ張っていきたがります。

担任の先生が、その強引さからともすれば孤独になりがちなB君のために、長所をほめてやろうとして、「B君にはグループを引っ張っていくリーダーの素質がある」と評価しましたから、本人は大得意です。先生のこの判断ミスが、B君のわがままをますます強化してしまいました。

本当のリーダーシップは、まわりのみんなの意見をくみ上げて、メンバー一人ひとりが力を発揮できるように導くことなのですが、B君は、ただ自分のわがままを強引に押し通すだけなのです。真のリーダーシップとは、まるで違います。

まわりの人が気が弱かったり、きちんとした自分の考えを持たない人だと、B君のように人にひきづられてしまう危険性があります。

こうしてB君は『自分が言いたいことを強く主張し続けると、最後にはまわりの人が認めてくれる』というとんでもない知恵を身につけ、何か問題があるたびにますます自分のわがままを押し通すようになったのです。

さて次回は、こんな育ち方をしたB君が社会に出ます。彼にはどんな人生が待っているでしょう。
posted by 日々 学 at 15:10| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Good Job!
Posted by 英会話教材 at 2006年11月13日 21:42
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